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言葉の風
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2010年1月5日

未明にいつものように目が覚めると
雨が降っている。
ひさしぶりに聞く雨音だ。
外は真っ暗闇。ふたたび寝床へもぐりこむ。
目を閉じて真冬の雨音に耳をすます。
何日か前にフィンランドの極北の町々を航路で巡る、
ドキュメンタリー番組が放映されていた。
そのなかで何千頭というトナカイを飼って生きる先住民族が紹介されていたが、
20年ほど前から人工飼料を与えているという。
暖冬のせいで雨が降り、それが地面を硬く凍らせ、
トナカイの餌となる苔を蔽ってしまうのだ。
ほんとうなら、トナカイが鼻で楽にかき分けることができる、
フワフワとした雪が地面を包んでいるのだそうだ。
地球が限界まできていることをリアルに感じさせるシーンだった。
しっとりとした雨音が不気味に思ってしまう夜明け前だった。

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