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言葉の風
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アカゲラさん

きょうはなにもかも放りだして、
青空の下へ。
ママチャリで坂を上っては下り、上っては下る。
うしろの席には重さ16キロの女の子。
重くもないが軽くもない。
全力でペダルをごぐ。
あたまのてっぺんで息を吸い、息を吐くような感じだ。
ひなたを選んでひたすら走り、やがて広い公園のなかに入ると、
林のほうから、あまりなじみのない鳥の鳴き声がしてくる。
ケン、ケン、ケン・・・つめたい空気によく響く。
自転車を止め、4つの目で木々の間をさぐる。
みつけるコツはただひとつ、かならずみつかると思うこと。
そうすれば、どんなにちいさな鳥が茂みや梢にかくれていても
鳴き声が聞こえるかぎり、みつけることができる。
それに鳥はいずれ飛び立たなければならない。
スカスカの林のなかから、
じわりと浮かび上がってきたのはアカゲラだった。
幹にしっかりと脚を立て、樹皮をコツコツ・・・コツコツ・・・。
大柄であたまが赤い、緑の毛並みもなかなか斬新で、
エキゾチックでもある。
去年の夏、すぐ近くの丘の上でコゲラをみたが、
アカゲラさんとは、はじめてのご対面。
あの大きな鳴き声は、
自分のすがたをみてもらいたい、
自分の存在を知ってほしい、
そんな意思表示のような気がする。

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