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言葉の風
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星をあいだにふたりの自分

日がとっぷりと暮れた頃、古代墳墓が残る丘へいく。
だれもやってこないさびしい原っぱに立つ。
周りを遮るものはない。
空を見上げる。
そのとき、群青色の夜空が平坦にみえたら、
負けだと思っている。
暗い空に光の点が灯っている。
そんなふうにしかみえないときは負けである。
あたまのなかは、星の数よりも
べつのことで一杯だからだ。
日常に日常がすべて食べられてしまっている。
日常には超日常が必要だと思っているのだけれど、
とにかく、負けが込んできてしまった。
どうすればいいか、
毎日、旅をするわけにはいかないので、
いまこの場でできること、
この原っぱだからやれること、
まずは、夜空のなかへ入っていき、
あたまのなかと空のなかをひとつする。
見える世界だけで、あたまをいっぱいにしてしまう。
星のちいさな点を球体の形状までふくらませ、
惑星には光をあててみる。影をつくってやる。
恒星のときにはその背後、何万光年先までまわりこんで
そこからみつめてみる。
星をあいだにふたりの自分が存在する感覚で。
衛星になったり、惑星になったりして、
周回してみるのもいい。
恒星そのものになったらすごい!
星空に永遠の深さを感じることができれば勝ちだ。

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