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言葉の風
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スイセンの花、映える

白い息を吐いて、濡れた落ち葉を踏みしめて
くもり空、小雨ふるなかの散策も楽しい。
山靴を履き、防水ヤッケをもち、
近所の丘陵を5、6キロほど歩いた。
地面には赤茶けた枯葉が敷きしめられているが、
新鮮な緑を放つ笹の新芽がそこらじゅうに背を伸ばしている。
「山笑う」までにはいかないが、
「地」の生気が身をゆすりはじめている。
先日、長野は南アルプスの麓に暮らす、
田村アキさん、寿満子さん夫妻からはがきが届いたが、
ここ数日、あたたかい雨がつづき、雪もつららも
すっかりなくなったと書いてあった。
1月半ばに大鹿村を訪れたときは、
家の軒先に4、50センチのみごとなつららが連なっていたのだが、
信州の春、遠からじのようだ。
晴れた日なら富士山、丹沢がみえる展望台。
この日は、
厚い雲におおわれて、西の方角には山のかけらも見えない。
道のわきに目を落とすと、
群生するスイセンがいっせいに花を咲かせている。
白と黄色の花びらが曇天の下に映えている。

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