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言葉の風
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カエルたちの視線

ぐずついた天気がつづいている。
温くなったと思ったら、急に寒さがもどってくる。
気温の変化もめまぐるしい。
三寒四温。春にむかっている。
ひと雨ごとに裸の枝々が褐色からやや赤みを帯びてくる。
コブシの蕾は、もうだいぶ前からふくらみはじめている。
昨日、グランドの日当たりのいい場所にぐるりと立つサクラの下を通ったが、
蕾があきらかに重みをもちだした。
ついこの前、深夜の緑道をほろ酔い加減で歩いていると、
道の端の芝生から黒いちいさな生きものがこぼれでてきた。
かがんでみると、ヒキガエルだった。
立ち上がって目をこらすと、いるいるいる、仲間たちが。
彼らの視線をいっせいに浴びたような気がした。
小川の下流のほうにはウシガエルがいるから、
捕食されてしまうだろうが、ここはだいぶ上流だ。
水辺へいってみると、浅い水に半身をつけながら、
ちょっと尻込みし、こちらをみつめかえしてくる。
次の昼間に同じところを探したが、一匹も発見できなかったが、
川にふとい紐のような卵がゆらゆらと揺れていた。

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