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言葉の風
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春の嵐

強烈な風が吹き荒れた日曜日の未明、
DVDで映画を観ていた。
夏、奈良町でロケされた作品だった。
映像からは真夏の光りがあふれ、
ヘッドホンからは祭りのにぎやかな音。
河瀨直美監督「沙羅双樹」。
心を集中させるいい作品だ。
けれど、容赦ない強風はサッシや窓ガラスを
破らんばかりに軋ませ、外へ表へと注意をむけさせる。
まっくらだ。ベランダのむこうの空は一面の黒。
ヘッドホンをはずすと、
ドドドーン、ドドーンと荒波が打ち寄せるようなはげしい風の音。
短い閃光がひとつ、やや間があってもうひとつ。
そして、空全部を一瞬でまっしろにさせる大閃光。
いち、に、さん、し、ご、ろく、ひち、どうしたんだろう、
まだこないなあ、と思った途端、天地をひっくりかえすような轟音が
鳴りわたる。
映画どころではなくなった。
闇夜をながめはじめる。
稲妻が黒いキャンバスに金色のギザギザを描く。
ずっとみていたいが、もちろん一瞬で消える。
やがて、バリバリバリと立体を引き裂く激しい雷鳴の轟き。
念のためにパソコンの電源をタップから抜いておく。
さあ、こい。コーヒーを入れて夜明け前の嵐を楽しむ。
22日に関東でも桜の開花が告げられた。
昨日、家の近くのソメイヨシノが一斉にほころびだした。
一年前の4月1日、そこで満開の下に家族写真を撮った。
やはり、桜の開花は年々早くなっているようだ。
今日は雨で、気温も真冬並みだという。
いずれにしても今週末は花見の宴となるようだ。

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