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言葉の風
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日本酒は官能を刺激する  

今日はあいにくの雨、しかも冷え込む。
こんな晩には燗酒にかぎる。
日本酒が大好きだ。
以前は、キンキンに冷やしたやつを飲んでいたが、
いまは、常温かぬるめの燗を楽しむ。
少し度数が高い純米原酒や生もと造りをとくに好む。
土曜日、Tシャツメーカーの久米繊維でイベントがあった。
日本酒の銘柄ラベルをデザインしたTシャツの展示と
蔵元自慢の酒の試飲会という一風変わったコラボだった。
会場で偶然、隣り合ったのが出身地、宮城の蔵元「一ノ蔵」の方。
大人気という「すず音」という酒を飲ませていただいたら、
それはもう日本酒ではなく、シャンパンそのもの。
目から鱗というか、あまりの美味しさに体調不良がリセットされ、
それからは、益子焼のマイ杯で7蔵元の酒を堪能させてもらった。
これだけの種類の酒を短い時間で味わうのは初めて。
自宅でも、あまり浮気せずにひとつの銘柄を長く飲む傾向があるので、
利き酒にはあまり乗り気ではなかったのだが、これがどうして、
その味の多彩さに、一口ごとに感動と感激。
鼻に立ちのぼってくる香り、口に入れた時の瞬間的な液体の広がり、
舌にしみ込んでいく刺激、甘さ、辛さの加減具合、酸味やなんともいえない
未知の味に、酔うというよりも、覚醒してくる感じだ。
日本酒の官能検査法では、
こく、まるみ、ふくらみ、のどごし、後味、なめらか、軽い、
フレッシュな、渋い、すっきりした、なれた、しっかりした、
芳醇な、にがい、などという50種類近い表現を使うそうだ。
この日、一番惚れたのは
長野県諏訪の「真澄」純米吟醸だった。
口に入れた瞬間、フワァーと広がる新鮮さ、しかも深い味わい。
香りも清々しく、余韻がつづく。
酒米は長野県の誇る「美山錦」、
水は霧ヶ峰からの伏流水と聞く。
廃業が相次ぐというが、それでも国内には、
2000以上の蔵元が存在するという。
とても一生涯で飲み渡れる数ではないことだけは確かだ。
それよりも、良い酒とのめぐり逢いが大事だ。
利き酒の楽しみを知ってしまった。

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