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言葉の風
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ファーストスターの誕生

11日、日曜日に放映された、NHKスペシャル
「ハッブル宇宙望遠鏡-宇宙の始まりに挑む」を観た。
ハッブルが捉えた鮮明な銀河、星雲のなんとうつくしいこと。
遠くから見れば散りばめられた宝石、
フォーカスすると深海を漂う生物のように妖しい姿となる。
この生物に似た星雲の長さを測ってみれば、
その距離は、何光年という。
こんな銀河や星雲が宇宙に1千億個もあるというのだから、
なんかもう、嘆いたり、アタマにきたり、
わけもなく悲しくなったりしているのも、
ばからしくなってくる。
番組では最新の宇宙研究のことも紹介していた。
そのなかでも、東京大学准教授、吉田直紀氏が、
米科学誌「サイエンス」に発表したという、
ビッグバン後、最初に何が生まれたかという研究結果は
じつに興味深いものだった。
137億年前にビッグバンがあり、直後、
宇宙は真っ暗の状態だったという。
マックラ!? 
これまで火の玉が膨れあがったようなイメージをもっていたので、
じつに意外。音はどうだったのだろう。
当然、空気がないから無音ということなのか・・・。
もしそうならば、光りもなければ、音もない世界だ。
なにもない世界に等しいが、
空間には、水素とヘリウム、
目に見えない不思議な物質、暗黒物質が満ちていたという。
真っ暗な世界は3億年間つづいたという。
やがて水素、ヘリウム、暗黒物質が絡み合いながら
ひとかたまりになり、星のたまごがつくられた。
たまごは成長して、太陽の数百倍という質量をもち、
自らの重みに耐えかねて、今度は収縮をはじめる。
超高密度、超高温となり、ついにたまごは、
一気に輝きだしたという。
その明るさは大陽の百万倍というとんでもない輝きだ。
ファーストスターの誕生。
そして、つぎつぎと広大な空間でファーストスターが生まれていったという。
この推論は、コンピュータによる計算とシミュレーションによるもので、
流体方程式やアインシュタインの方程式など、
世界を成り立たせているすべての方程式を用いたという。
じつに7年にも亘る計算とシミュレーションを経て、
ファーストスターという宇宙最初の星に達したのだった。
ハッブル宇宙望遠鏡が、その最初の星の存在を確認した。
人類がいま最も遠くまでみることのできる銀河は131億光年らしいが、
そこにファーストスターと思われる星がいくつもあることがわかったという。
はじめに光りがありき。
その光の色は青白いという。

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