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言葉の風
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遙かかなたの新しい夏休み

松島に着いた。
肌寒く、小雨が降りかかる。
雲は低く、海は灰色。
映えるのは、新緑と藤の花、
眼下を行き過ぎる遊覧船の白い色彩だけ。
2日前、真夏を思わせるような炎天下、
諏訪神社・下社の秋宮を訪ねて、
立てられたばかりの御柱を汗をぬぐいながら見上げたのが嘘のよう。
きょうはあいにくの空模様だ。
ただ、ともに旅をする仲間たちがいれば、
それも気にならない。
2年ぶりの集まり、あちこちから、いとこたちがやって来た。
はるか昔の話に花が咲く。
ともに過ごしたいくつかの夏休み。
面白いのは、共通する記憶はわずかで、
それぞれが違う記憶のピースをもっているということ。
40年以上前の夏休みがジグソーパズルのように
組み合わされていく。
人というのは、自分がなにをしたかということよりも、
いっしょにいた、だれかのことを、
多く記憶しているのだろう。
今宵、遙かかなたの新しい夏休みの話を
また、聞くことができるかもしれない。
話すことができるかもしれない。

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