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言葉の風
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未来の夜空

ここはカミナリの通り道のようで、
雷雨となれば、たいがい真上を通過していく。
ピカッ光ったと同時にマンションを爆破したような轟音が
響きわたる。何度もくりかえし、立ち並ぶ棟は爆破されていく。
万が一を考えて、パソコンの電源コードを抜き、
すべての作業を中断。
しばし、カミナリサウンドのなか、まどろみを味わう。
昼寝をしたからというわけではないが、
夜中にふと目覚めた。
窓辺に行けば、月が南西の空高く上がっている。
いつもとなにかちがう。月がちいさい。
そんなばかな・・・。でも、ちいさい。やっぱりちいさい。
縮小率87%ほどか。
月をこんなにちいさく感じたのは初めてだ。
「月の錯視」というのがある。
これは逆に、月が大きくみえるのだが人の錯覚現象だ。
日没時によく起こる。
仕事帰り、ギョッとするような大きなお月様がビルのすき間から顔を出してきた。
そんな経験をもつ人もきっといるだろう。
どうして、月が大きく感じられるのか、その原因はまだ解明されていない。
イラストやアニメなどで、クレーターの凹凸があらわになった巨大な月が
描かれたりするのをたまにみる。
未来を彷彿とさせるイメージに用いられることが多いようだが、
考えてみれば、月はだんだんと地球から離れてつつあるのだ。
地球の引力からゆっくりと逃れ、
遠い将来、確実に月はちいさくみえることになる。
2日前の土曜日に満月をむかえているが、
月は、まだきれいな円をかたどっていた。
その下は、丘陵と、どこまでもひろがる住宅街。
まるで無人の地上に降るように、ちいさな月から静かな光が放たれていた。
ひょっとして、未来の夜空をみた?

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