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言葉の風

スケッチアーカイブ

真夏、海、バス

真夏、海、バス

逗子駅前から出たバスは商店街を抜け、黒い川を越えたり、黒い川に沿ったりしながら海岸通りへとむかっていく。エアコンを最大限にしているのか、通気口から吐き気がするほど冷風が頭に吹きつけてくるが、バスは太陽に容赦なくあぶられ、満員の車内に人いきれが充満する。沿道にはビーチサンダルをずらりと並べた売店。浮き... >> 続きを読む


森の匂い

森の匂い

このひと月ほど嗅覚がない。アレルギー性鼻炎がその原因だ。この時期だとブタクサに反応しているのか。鼻炎でなければ、ヒトサマの倍は嗅覚に優れていると思うのだが、年がら年中、鼻がきかなくなる状態にある。香りを感じられないのはさびしい。まあ、いやな匂いもわからないので、この季節、満員電車で汗の匂いに不快とな... >> 続きを読む


SENDAI 七夕まつり

SENDAI 七夕まつり

34年ぶりにふるさと仙台の七夕まつりへ。ただただ人の波にゆられ、ゆられて吹き流しのなかをくぐる。変わらないなあ・・・。この単調さに何年も訪れることはなかった。今年で100周年を迎えたという仙台の七夕。歴史の浅ささもそうだが、発祥はいわば商店街の販売促進。物語がない。神もいない。伝説・伝承もない。もち... >> 続きを読む


ぴかっと映えるカルガモくん

ぴかっと映えるカルガモくん

昼過ぎまで雨がつづいた。駅へむかう道に用水路があり、そこにカルガモのつがいが暮らしている。雨の日に通ると、道端に上がった姿をよく見かける。こちらの傘はすっかり濡れそぼっているが、カモくんのレインコートは雨粒をコロコロにはねかえして完璧だ。灰色のアスファルトの上でオレンジ色の脚、黄色い嘴(くちばし)が... >> 続きを読む


饗宴の宇宙

饗宴の宇宙

丘陵地帯が家々とマンション群によって敷きしめられている。いま暮らす横浜の港北ニュータウンは広大なベッドタウンだ。そのなかに取り残されたように小山が散在する。どれも5分か10分歩けば頂きに立てる。濃いみどりのなかへ踏み込んでいくと、空気が変わり、別世界に取り囲まれる。竹がはちきれんばかりに幹を太らせて... >> 続きを読む


代々木の森の妖精

代々木の森の妖精

京都の北白川の森で撮った写真にふしぎな光体が映っていたことがあった。伝説の仙人、白幽子(はくゆうし)が籠もったという伝説の山中だった。「ヤマガカシがいるから気をつけまへんとな」宿の人に注意されされたが、そこは人っ子一人歩いていない、鬱蒼とした場所だった。今ぐらいの季節で草木は繁茂の真っ最中。尾根のと... >> 続きを読む


カラス、夜明けの復々讐

カラス、夜明けの復々讐

生まれてはじめてカラスから襲撃をうけた。2度もそいつはこちらの頭をひっかけようと木から下りてきた。つがいなのだろう、こちらを挟み込んでガーガーと威嚇する。いったいなにが気に入らないというのか。ここは自宅近くの毎日通るお気に入りの道だ。これまで、おたがい干渉せずにやってきたではないか。ここ数日、とかく... >> 続きを読む


霊気を破るスカイツリー

霊気を破るスカイツリー

地上へ出ると通りを行き交う人、だれもがまぶしそうにして空を仰ぐ。つられてその方向へ顔をむけると、ビルとビルのすきまにスカイツリーがみえる。ひさしぶりに浅草へ行ったが、銀座線を下り、吾妻橋方面の出口からみる眺めは一変した。すでに半分以上の高さまで達したのだろうか、タワー上部に位置する第一展望台まで、ツ... >> 続きを読む


樹木に沿って生きる

樹木に沿って生きる

代々、この地に楠の大木が生育するということから、「代々木」という地名になったそうだが、明治神宮の楠は巨木ということだけでなく、その立ち姿はじつに華麗だ。拝殿前の白く広い庭が蒼天と向き合ってまぶしい。その西北隅に陣取った2本の楠が、新緑の枝葉をおもいっきり広げている。緑の大交響曲。こんな晴れやかな生命... >> 続きを読む


SENDAI田園の朝

SENDAI田園の朝

今朝は仙台の北東部に広がる田園を散策。大荒れだった昨日とは一転、空が明るい。その天の青と白をはねかえす水の鏡面。田植えは済んだばかり。姿は見えねどもアオガエルの鳴き声が甲高い。あぜ道にはここちよい水音。風に遊ぶトンビが離れた空で静止して、やがて大きな翼が頭上を越えていく。立体的フォルムのみごとな滑空... >> 続きを読む

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