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言葉の風

パンセアーカイブ

スピリットレシピ

スピリットレシピ

食べることに執心する人を少なからず軽蔑していた。ずっとむかしのこと、若い頃の話だ。人はパンのみに生きるにあらず―そんな求道的なところがあったかもしれない。どこそこのなにが美味かった、不味かったという会話をはたで聞いていると、話が熱を帯びれば帯びるだけ、その人たちがどんどん下に落ちていくように思えた。... >> 続きを読む


象を倒し食べる人たち

象を倒し食べる人たち

横たわったゾウに人々が群がっている。空き缶でつくったナイフ、そして素手によって皮をはがされた真っ赤な巨体。血の山に押し寄せた人たちは、我先にとその肉を引き裂き、引きちぎる。なかには待ちきれなくて、そのまま生の肉片を口に放り込む者もいる。アフリカ・ジンバブエで撮影された一コマだ。つぎの写真では、ゾウは... >> 続きを読む


星の記憶

星の記憶

森羅万象が過去にリンクされているのが夏。ミルクアイスがとけて指をベタベタにすれば、セミがいっせいに泣き止めば、突然の雨で土ぼこりが匂いを立てれば、ロケット花火の昇る音が聞こえてくれば、サイダーの気泡が鼻孔にはねれば・・・、夏のアーカイブからピックアップされた短いムービーが流れはじめる。これは自動的な... >> 続きを読む


プレオープンして1年、に思う  

プレオープンして1年、に思う  

ウェブマガジン「この惑星(このほし)」が、プレオープンしてから、今日でちょうど1年。公式にスタートする前のテスト的な段階だったが、事前に関係者や仲間内に伝えていたので、何日か前からてんやわんやがつづき、本サイトへのアップロードを終えた朝には、相棒ともども、へとへとになっていた。疲労困憊だったが、しば... >> 続きを読む


指の鳥

指の鳥

ピーー、ピー。ピーー、ピー。 あまり聞いたことのない鳥の鳴き声で 目を覚ます。 ぼんやりとした頭のなかで、 高く澄みきった音が鳴り響く。 ああ、これは、指笛だ。 おじさんがやってきているな・・・。 >> 続きを読む


原稿は夜つくられる

原稿は夜つくられる

朝、プールでひと泳ぎしてから 仕事部屋のあるマンションへ行き、 そこで日中、日が暮れるまで原稿を書いている。 もう、何年も前のことだが、 >> 続きを読む


165,439字。文字のちり、文字の山

165,439字。文字のちり、文字の山

41年前の日記帳がある。 と書いて、いま一瞬、自分が老人にでもなったかのような錯覚を覚えた。 さりげなく、20年前、30年前と振り返る日々を持つに至ったが、 41年前というのは、現在、40歳の人がこの世界に存在しないほど、 昔のはなしだ。「光陰矢のごとし」。 >> 続きを読む


まどみちおさん、100歳のちから

まどみちおさん、100歳のちから

まどみちお。存在はしていても、 じつはこの世のどこにもいない、 紙のうえにだけあらわれる詩人ではなかろうか。 そんなイメージをもっていた。 >> 続きを読む


森のなかの白い背中

森のなかの白い背中

氷雨ふる闇のなかにぼんやりとした白いものが浮かぶ。葉を落とした木々が身を寄せ合った森の一隅、コサギが帰る枝がある。巣らしきものもなく、1羽、日が落ちるとやってきて、日が昇るまえに飛び立っていく。谷間にあるその位置を5階の窓から見ると、コサギの背中を見下ろすかたちになる。去年の4月、夜の暗がりに初めて... >> 続きを読む


瞑想

瞑想

この数年間、心身の養生にもっとも優れていると感じるのは まちがいなく瞑想だ。 瞑想というと、修行とか、神秘的とか、宗教的とか、 ちょっとあやしいとか、 ひとによって、さまざまなイメージを持たれそうだが、 なにも特別なことをしているわけではない。 >> 続きを読む

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