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言葉の風(編集長ブログ)


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星の記憶

森羅万象が過去にリンクされているのが夏。
ミルクアイスがとけて指をベタベタにすれば、
セミがいっせいに泣き止めば、
突然の雨で土ぼこりが匂いを立てれば、
ロケット花火の昇る音が聞こえてくれば、
サイダーの気泡が鼻孔にはねれば・・・、
夏のアーカイブからピックアップされた短いムービーが流れはじめる。
これは自動的な現象。有無を言わせない。
「現在」のすぐ裏のスクリーンで、
1秒あるかどうかの記憶が体感をともなって甦る。
泣こうが騒ごうが、1秒を越えて味わえる過去はない。
いちばん古いファイルはどこにしまわれているのだろう・・・。
いや、いつの頃まで遡れるのか。
星のような小さな光が人の記憶。
記憶がないところに、ほんとうに記憶はないのだろうか。
もっとも遠い銀河はなにを知っているのだろう。
記憶は細胞を超えていけるのだろうか?

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