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Today's Shot / 言葉の風

2009年08月16日
Today's Shot
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言葉の風

やっと空から灰色のフタが外れたかと思ったら、
北半球はもう秋へとむかいはじめている感じだ。
入道雲は遠くに小さくかたまり、
空の青さがなにげにさびしい。
夏はいやになるぐらい太陽が近くにいて欲しかった。
陽が沈んだら、朦朧(もうろう)とした頭にスピリッツを打ち込む。
ジンに氷を浮かべてグイグイとやり、
夏疲れした気持ちをシャッキとさせる。
それから夜を過ごす時間へと入っていく。
昼は朦朧、夕に酩酊、夜は覚醒する。
今夏はそんなスタイルをイメージしていたが、
カッとした太陽の炎天がなければ、元も子もない。
すでに晩夏。とまれ、秋はまだ先の先の話で、
これから粘りっこい残暑という別の季節がはじまるのだ。
いつの頃からか初秋は残暑のかげろうのなかに消えてしまった。
だれもが早く過ぎて欲しいと願うが、
そうはいかないだろう。
ならば残暑を楽しむために、
ジンをもう一本買っておこう。

see you tomorrow!


2009年08月15日
Today's Shot
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言葉の風

新型インフルエンザにでも罹ったのかとも
思えるようなひどい症状がつづいた。
下痢や嘔吐がなかったので、その可能性は低いが、
直線距離で2qほど先の小学校の男児が7月に
新型インフルエンザで急性脳炎を発症している。
ここ何日間でも、
甲子園出場を決めた奈良の天理高校、沖縄の興南高校で
生徒のなかから感染者が出たり、
サッカーU-19の女子代表選手も感染していることがわかった。
さらには巡業中の力士からも・・・。
免疫を持つ可能性の高い中高年が感染したという情報はあまり聞かない。
その点でも新型インフルエンザではないと思うが、
それにしても夏のインフルエンザはこたえる。
今回試してみてよかったのは「蜂蜜入りショウガ紅茶」だった。
喉の痛みやさむけにかなり効果的だった。頭痛もひどかったが、
カフェインによるのか一時的ではあるが、鎮痛効果があった。
まとめて作っておけるので、さむけがするときは温めて、
熱で身体がほてっているときは冷たくして飲める。
紅茶におろしたショウガと蜂蜜をたっぷり入れるだけだ。
紅茶でうがいすると風邪の予防にもなるという。
感染の危険がある家族は紅茶でうがいするといいだろう。
もちろんそれはストレートで。
もしものときは、ぜひお試しあれ。

see you tomorrow!


2009年08月14日
Today's Shot
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言葉の風

アニメ映画『銀河鉄道の夜』をBS放送で観た。
なんとなしに見はじめたのだが、その世界に引きずり込まれた。
ジョバンニもカムパネルラも猫のすがたで登場する。
どこかで何度かお目にかかっている絵だ。
漫画はますむらひろ、監督は杉井ギサブロー、1985年の制作だ。
高い評価を得た映画らしいが、観るのは今回がはじめて。
『銀河鉄道の夜』を原作で読むと、正直わかりにくい。
プロット自体は面白いし、言葉の用い方も賢治らしい独特なものだ。
ただイメージがところどころぶっ飛んでいて、
なんとも奇妙な世界がまるで見てきたかのごとく、
詳細にわたって記述される。
また、説明的なくだりを賢治は好んでいないので、
筋を追っていくには少々不親切なつくりになっている。
謎めいたシーンも散りばめられている。
そうした原作の難解性もアニメでは、頭を悩ませることなく
ただ、ただ心地よく流れていく。
作品の持つ奥行きは、しっかりと保たれている。
細野晴臣の音楽もいい。
ひさしぶりに異世界というものを堪能した。
原作を読み返してみた。
あれだけ豊穣なイメージが言葉で展開されているが、
自分の頭ではほとんど具象として描くことができなかった。
これには驚いた。

see you tomorrow!


2009年08月13日
Today's Shot
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言葉の風

道を歩いていると、小川にかかった橋のたもとで
大きな網を手にした男が二人して、
川底を掬(すく)っている。
公園の清掃の人かと思ったが、せかせかして落ち着きがない。
なにか生きものを捕獲しているようすだ。
ペットショップでゲンゴロウなら
一匹、2、3千円で売られるそうだから、
川の生きものでも、ばかにできない獲物となる。
そして、どんな小さな生きものが対象でも、
その捕獲者は殺伐とした気配を持つ。
ペットショップの裏通り側のショーウインドーに
全長1メートルほどのゾウガメが入っているのを見た。
672,000円と値札がかかっている。
ワシントン条約に違法では!? とびっくりしたが、
西インド諸島に生息するアルダブラゾウガメは、
国内で唯一飼育できるゾウガメということだ。
しかし、自由に生きてきた生きものたちが捕らわれ、
閉じこめられている姿は哀れだ。
だから、動物園は苦手である。
コンクリートに鉄、ガラスという無機的な世界に
動物を入れるということも気色わるい。
見ていてあまりも不自然だ。
野生などこれぽっちも感じられないのも不満だ。
動物園こそバーチャル空間にすべきではないだろうか。
最新の進んだ映像技術を持ってさえすれば、
かなりリアルでインパクトのある世界が提供できるだろう。
雄大な自然のなかで駆け回る野生動物を全周スクリーンで見せる。
また、環境問題についても効果的に訴えることができる。
閉じこめられた動物たちよりも
ハイビジョンのバーチャルな動物たちのほうが
野生を感じさせてくれるだろう。

see you tomorrow!


2009年08月12日
Today's Shot
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言葉の風

風邪をひいても、よほどの高熱が続かないかぎり、
解熱剤は使用しない。これはいまや常識だ。
「風邪は万病の元」という言葉があるが、
『風邪の効用』という本を著した人もいる。
野口晴哉(のぐち・はるちか)だ。
風邪をひくことによって、人は丈夫になっていく。
簡単にいえばそういう内容だが、
熱やだるさという風邪の症状を自然のままに経過させることで
身体はリセットされる、そんなユニークな説が書かれている。
半世紀以上前に出版された本だが、
いまでも読み継がれている。
健康法に関する本でこれだけ長く支持されるのも珍しい。
その健康法も基本的には自然にまかせる、
ということだから、面白い。
夏風邪をひいた。今夏、体調はすこぶる悪い。
無駄な抵抗をやめて再生のためにひたすらチカラを抜く。

see you tomorrow!


2009年08月11日
Today's Shot
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言葉の風

ヒグラシの音を聞いていた。
いつもと変わらない朝。
ただ、今朝は野鳥のさえずりが遅いなあ、と思っていた。
と突然、「地震警報、ブー、ブー、ブー・・・地震デス。
予想震度、震度4、到達マデ18秒…5、4、3、2、1」
5時7分、駿河湾沖でマグニチュード6.6の地震が起こった。
昨日が東海南方沖。今日は駿河湾沖。
ぶあつい雲から落ちてくる雨、雨、雨。
いっこうに夏空が見えてこない憂うつな天気、
各地では河川の氾濫に山崩れ、地滑り。
なにか天変地異が起こるのじゃないか、そんな不安があるが、
すでに天変地異は徐々にはじまっているのかもしれない。
緊急地震警報機が鳴り、テレビをつけるとアナウンサーがすでに
震源地を告げて、地図まで映し出されている。
「あわてないで行動してください!」
その顔はもちろん引きつっている。
地震がやってくる10秒ほど前である。
地震予報もここまで進歩したのかと、テレビを押さえながら
感心してしまった。
横浜の当宅では棚上に置いた魔除けの木彫り神像2体と
同じく魔除けのフクロウ1体が倒れた程度。
そう言えば、昨日の夕方、
東の空がオレンジ色にきれいに色づいていた。
一瞬、雲の中に月が隠れているのではないかと思ったほどだが、
その時刻に月はあがっていない。
西の空はどんよりと灰色に曇っていて、
東の空が夕焼けとは不思議な光景だと思った。
…森ではまだ鳥たちが押し黙っている。

see you tomorrow!


2009年08月10日
Today's Shot
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言葉の風

中央線沿線の住宅街の一角に、
ある女優さんの母親がひらいているスナックがあった。
その店の常連だった友人とカウンターで呑んでいると
ママさんがテーブルの上に一枚のチラシを差し出した。
「よかったら観に行って」
映画のチラシだった。
「原爆の図」という文字が目に飛びこんだ。
戦争に関わるドキュメント映画らしいことは
酔っていてもわかった。とっさに、
「こういうのダメなんです」そういってチラシを押し戻した。
しばらく、気まずい沈黙が流れた。
突然、隣に座っていた中年の男がこちらを睨みつけながら
「おまえのようなやつが・・・」と怒鳴りだした。
連れの男も一緒になって罵りはじめた。
映画の関係者ということはわかった。
瞬く間に勘定をすませた友人から店の外に引っ張り出された。
しかし、このまま引き下がることも解せなく。
再びスナックへ戻った。一触即発の場面だったが、
すったもんだのあげく、やがて
男ふたりは帰って行った。べつに逃げたわけでなく。
相手にするほどの者でないと踏んで、
ただ河岸を変えただけだったと思う。
ほんとうはその人たちと話をしたかった。
「ダメ」といった理由を話してみたかった。
それをちゃんと話したかった。
小学6年の時に行った「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」でのショック。
戦争の悲劇を伝えたいという意図を拒絶したわけではない。
戦争そのものを避けたかったのだが。
それをどう自分のなかで思想化できるのか。
『おきなわ戦の図 命どう宝』前田憲二監督1984年制作。
映画を観てみたくなった。

see you tomorrow!


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