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2010年2月24日掲載

音楽プロデューサー星川京児のルーツ・ミュージック・コラム このほしのあなたの知らない音楽

vol.6 白袴ヤオ族の音楽 祖霊、精霊が聴く。音を伝わって降りてくる“何か”

ウイグルの音楽〜ムカームと民謡

広西チワン族自治区/白袴ヤオ族の音楽
KICW-85180(キングレコード)

東南アジアから中国各地にまで散ったヤオ族の一つ、白袴ヤオ。大人数による連続演奏は、聴く人をトランスに誘うゴング・ミュージック。世界初録音。

近年、牛にモーツァルトを聴かせるなど、家畜に音楽を聴かせてストレスを減らし、おいしい食肉・食材を供給しようという動きが広まっているそうです。動物だけでなく、果物や野菜にまで及んでいるというから驚き。ちなみに、ヒラメなどの養殖魚には、ロックミュージックがいいそうです。
ご存じの方もいるでしょうが、お酒に音楽を聴かせている酒造メーカーがあるぐらいです。ここまでくると、聴かせられる側よりも聴かせる側の<気持ち>の問題かとも思います。
まあ、音楽は空気の振動ですから、なにがしかの影響がないとも言えません。

そんななか、これこそというのが、広西チワン族自治区「白袴ヤオ族の音」。大きなゴングを一人が叩き、その震える空気をもう一人が汲み出すという独特の奏法をみせてくれます。
音楽といっても、儀礼のためのもので、聴くのは、祖霊、精霊ですから、通常の音楽と違うのは当たり前かもしれません。といっても、これを大音量で聴きながら身を委ねることの快感は他では味わえないもの。音を聴くことによって、自然と一体化する。いや、もっと極端に言えば、音を伝わって“何か”が降りてくる。憑依感覚というのでしょうか、まさに異世界の音楽なのです。

各民族の高度な音楽、芸術性を味わえること以上に、自然の深奥、人間の根源的な部分に触れることができる、それこそが、民族音楽(ワールド・ミュージックという名の“ポップス”とは別物)の楽しみなのです。

サンプル音源は、「囁(ささや)き歌」。CDアルバムは、2004年に現地で収録したもので、世界初録音となります。

星川京児 (民族音楽プロデューサー)

「囁(ささや)き歌」

正しくは、白●(「コロモヘン」に「倉」)ヤオ族と表記しますが、表示できないため「白袴ヤオ族」と表記させていただきました


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