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スイスの街角から

スイス、銃に関する国民投票の結果が出ました!


1月13日の日曜日、

スイスでは兼ねてより国際社会からも大きな注目を受けていた

国民投票が行われました。


その内容は、

スイスの伝統にもなっている軍から支給されている銃、

これらとその他各自が保持する銃の自宅保管をやめにして、

それぞれの自治体の兵器庫に保管し、

銃の所持に厳しい規制を設けるかどうかを問う国民投票です。


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(写真は Swissinfo より)


これは先日(1/22)の

このブログの記事でもお伝えいたしておりました、

スイスの銃の規制と自宅管に関する国民発議(イニシアティブ)

に対する大きな国民投票でした。


今回の記事は前回1月22日にブログに綴った記事の続編ですので、

よろしければ過去の記事をご覧いただけますと、

上記の詳細をお分かりいただけるかと思います。


スイス、次の国民投票はこのテーマ




簡単にご説明いたしますと今回の投票のポイントは、


「銃を自宅で保管する事をやめ、兵器庫で保管すべき。」


との発議(イニシアティブ)に対して、


それに、


『賛成(Ja)』または『反対(Nein)の投票がされた訳です。



そしてとても気になる今回の投票の結果は、


『銃は自宅で保管する』(発議に反対 = Nein)

が 56.3% 、

『銃を兵器庫で保管すべき』(発議に賛成 = Ja)43.7 %を

上回り
回のイニシアティブは "否決"

従って今まで通り、
自宅で銃を保管する事が認められた訳です。


銃を兵器庫で保管すべきとのイニシアティブに賛成したのは

私も住むチューリッヒ州、バーゼル(Stadt)

ユラ州、そしてジュネーブ州など。

ほとんどの州ではすべて、

銃は自宅で保管すべきだ・・と考えている人々が多いという事。



「銃は自宅で保管せず、兵器庫にて収納すべきだ」

という事に賛成派の意見は前回も述べた内容なのですが、

スイスの銃による自殺の割合が高いのは

銃を自宅に保管している事がひとつの原因で、

「銃を家庭に持ち込むべきではない・・・。」

というのが大多数で、

スイス国内のニュースによれば医師たちの多くは、

この、「兵器庫に収納すべき」に賛同していたそうなのですが。


一方今まで通り、

銃を兵器庫に保管する事に反対派

(すなわち、自宅に保管する事に賛成派)の意見は、

これは代々続いてきたスイスの伝統であり、

銃を自宅で保管する事を規制してしまえば、

「スイスの価値が壊れる」

「国家と市民の信頼関係が崩れる」等にあわせて、

将来的には銃を自宅で所有できるのは不法な入手方法で

手に入れた外国人ばかりとなり、

それは銃を使用した外国人犯罪のに繋がるであろう・・・。

という懸念もあったのだとか。

一部の保守的なスイス人の考えそうな理由だなーとも

感じていた私・・・。



ちなみに
ジュネーブ高等国際問題研究所が発表した

昨年「2010年小型武器実態調査」によると、

国別・人口100人当たりの銃の所持率を比べるてみると、

世界の上位3カ国は、

1位にアメリカ、2位はイエメン、  

そして、

3位がスイスだったのだそうです。


こちらは swissinfo に掲載されていた写真です。

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このように一般のスイス人のお宅では、

食料などと一緒に地下に保管したり、

タンスの奥にしまったりしているのだそうです。

意外にも身近な場所で管理している人がいる事に、

外国人である私には正直なところ、かなりの驚き・・・。


私のブログをいつもご購読下さっているみなさまは既にご存知の通り、

我が家は英国人と日本人の夫婦でスイス人ではないので、

もちろん自宅に銃はありません。)



過去に保守派のスイス国民党が掲げた発議を見ていると、


今回の結果はある意味予想できていた私ですが、

やはりスイスなのだなー・・・。

ともまたもや感じてしまった、今回の国民投票の結果でした。






   
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人気ブログランキン

2011年2月15日 15:58